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ネットショップはコンテンツマーケティングで売上を上げられるのか?

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もはやちょっとしたバズワードのようになっている「コンテンツマーケティング」。コンテンツマーケティングでのブランディングやBtoBのビジネスでは結果が出ているのはなんとなく知っているけど、コンテンツマーケティングでECってどうなの?実際、どうやったらいいの?というお声を多くいただきます。そこでビーンズでは、ビーンズ流コンテンツマーケティング×eコマース=コンテンツコマース(売上をしっかり上げるためのコンテンツマーケティング)を数回に分けてお伝えしていこうと思います。

まずは基本となるコンテンツマーケティングのおさらい

コンテンツマーケティングとは、記事やブログなどのテキスト、動画、小冊子やホワイトペーパーなど、「コンテンツ」を主体とするマーケティングです。従来のECショップさんは、集客の大部分をリスティングのような広告、あるいはSEOでも被リンク型のSEOに頼ってきたのではないでしょうか。

しかし、現在はGoogleの検索エンジンの発達により、被リンクをたくさん集めていけば検索の上位に・・・といったSEO施策は通用しなくなってきています。また、リスティングのような広告も、インターネットユーザーのリテラシーが向上したために、あえて避けられるという傾向が強くなってきています。

そんな中、2013年頃から日本でも話題になってきたのがコンテンツマーケティングです。コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益な情報、ためになる情報を継続的に発信していくことで、既存ユーザーやこれからユーザーになりそうな層を獲得し、満足度を高めていくという施策です。

オウンドメディア、ブログ、SNSでの運用が一般的でしょうか。

どのような手段においても、大げさな広告表現でお客さんを獲得していくのではなく、みている人に有益な情報を提供し続けることで、良好な関係を作っていくことが基本となります。

 

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コンテンツマーケティングのメリット/デメリット

コンテンツマーケティングのメリット・デメリットを見ていきましょう。

まずはメリット

1.宣伝広告費を抑えられる

ネットショップの運営において、最もかかる経費が広告費です。売上は上がっているのに広告に費用をかけすぎて、実際にはそこまで利益が出ていない、あるいは赤字だった(実際に、年間収支を計算したら1億円も赤字だったという事業者さんがいらっしゃいました。楽天でショップオブザイヤーを獲得した有名店舗さんです)。なんてことにもなりかねません。

コンテンツマーケティングでは、コンテンツにリソースが必要なものの、自社でコンテンツを制作できれば、ほとんど広告費がかかりません。

2.顧客に嫌われない

コンテンツマーケティングでは、従来のように、一方的に、かつなるべく多くの人に情報を押し付けるのではなく、顧客の役立つ情報を常に発信し続けるため、顧客から嫌われることはありません。むしろ、良質な情報を提供することで、しっかりと商品や企業の理念を理解し、ファンになってもらうことができます。

3.顧客のLTVを最大化しやすい

リスティング広告などに費用をかけることは、新規の顧客獲得には役立ちますが(最近ではそのさえ効果も薄れてきてしまっていますが)、新規顧客は一度買ってくれたけどそれでおしまいで、リピートしてもらうためには様々な施策が必要になります。コンテンツマーケティングでは、すでにしっかりと商品の情報や企業の情報を知ってもらってから購入してもらうので、LTV(Life Time Valu)が大きくなりやすくなります。

4.コンテンツが資産になる

掛け捨て型の広告と違い、コンテンツマーケティングでは一度制作したコンテンツはその後も残っていくため、資産運用型のマーケティングになります。ですので、コンテンツを作れば作るほど、費用対効果が高くなっていきます。

 

次にデメリット

1.ブレイクスルーするまでには時間がかかる

コンテンツマーケティングは、とにかくコンテンツを見てもらうことを主眼に置きます。ですので、従来のように「この商品、ここがいいですよ!こんな機能つけちゃいました!さらに今ならなんと・・・50%オフ!」

なんて広告は一切やりません。ですので、コンテンツをいろいろな人に見てもらう、見つけてもらうために即効性はありません。(それでも、最近では最短で3ヶ月で結果が出てきた事例もあります。)

2.地道にコツコツ続けていく必要がある

コンテンツマーケティングは、コツコツ続けていくことに意味があります。

「よーし、コンテンツ作るぞ!」

・・・

・・・・・

・・・・・・・・

3日坊主だと、SEO的にも全く意味がありません。

まとめ

ネットショップにおいて、現状の売上規模に満足できない、もっと売上を上げたいといった場合や、一からインターネットで通販を始めるといった場合、コンテンツマーケティングは非常に有益な手法になります。また、初期投資をかけなくてもすぐに始めることができますので、少しずつでも始めていかれてはいかがでしょうか。

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